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レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 ~日本初公開「タヴォラドーリア」の謎~

2017年9月5日~10月22日 レオナルドが試みた視覚の革命を検証し、イタリア美術史上の一大エピソードである失われた壁画の謎と魅力に迫る

2017/07/07

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)≪タヴォラ・ドーリア≫(≪アンギアーリの戦い≫の軍旗争奪場面)16世紀前半<br>Ex S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze-Gabinetto Fotografico
作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)≪タヴォラ・ドーリア≫(≪アンギアーリの戦い≫の軍旗争奪場面)16世紀前半
Ex S.S.P.S.A.E e per il Polo Museale della citta di Firenze-Gabinetto Fotografico
広島県立美術館にて、9月5日(火)~10月22日(日)の期間、展覧会「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展 ~日本初公開『タヴォラ・ドーリア』の謎~」が開催されます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ未完の大壁画≪アンギアーリの戦い≫。この壁画はフィレンツェのシニョリーア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)を飾るために16世紀初頭に発注されたものです。この一連の装飾計画はレオナルドとミケランジェロが戦闘画で競演したエピソードで有名ですが、レオナルドはこの壁画を完成させることができず、その未完の大作は1560年代にジョルジョ・ヴァザーリの新たな壁画で覆われてしまいました。しかし部分的に描かれていたレオナルドの壁画は半世紀以上も人々の目に触れ、その迫力ある表現は、戦闘画の新基準として、続く世代の芸術家たちに大きな影響を与えました。
本展のメインとなる作品は、レオナルドによる壁画の中心部分であった「軍旗争奪」の戦闘場面で≪タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)≫(日本初公開)と呼ばれる16世紀の有名な油彩画です。また、ミケランジェロが構想した壁画の大下絵を模写した、16世紀の板絵≪カッシナの戦い≫(同じく日本初公開)も並べて展示されます。部分的ですが、かつて実現するはずだった夢の競演の再現。さらに、レオナルドの構図に基づく模写や派生作品、壁画に関連する歴史人物の肖像などを通し、レオナルドが試みた視覚の革命を検証し、イタリア美術史上の一大エピソードである失われた壁画の謎と魅力に迫ります。

展覧会の構成

第1章 歴史的背景
<セクション1:フィレンツェ共和国>
背景となったフィレンツェの政治体制の変化を、当時のフィレンツェ変革に関わった人物の肖像画等を中心に紹介し、壁画制作の歴史的背景に迫ります。
<セクション2:1440年6月29日、アンギアーリの戦い>
壁画のモティーフであるアンギアーリの戦いに関わった人物や、当時の戦闘場面を示す資料が紹介されます。

第2章 失われた傑作と二大巨匠の幻の競演
<セクション1:壁画「アンギアーリの戦い」>
古文書資料を通して、失われた壁画制作の経緯と経過をたどると同時に、その全容に迫る。また、「タヴォラ・ドーリア」と同時期あるいは以後に描かれた模写作品が比較展示されます。
<セクション2:ミケランジェロとの幻の競演>
レオナルドの「アンギアーリの戦い」と同様に、現存しないミケランジェロの「カッシナの戦い」の16世紀の模写を中心に、二大巨匠が成しえなかった幻の競演が再現されます。

幕間 優美なるレオナルド
「アンギアーリの戦い」でレオナルドが追求したのは、人間の凶暴な側面の表現であったといえます。一方、彼の芸術的関心は人間の優美な姿の追求でした。ここでは、レオナルドの精巧な模写作品などにより、彼が追求した優美なる美の世界が紹介されます。

第3章 視覚革命「アンギアーリの戦い」以後の戦闘表現
<セクション1:「アンギアーリの戦い」とルーベンス>
レオナルドからルーベンスへ引き継がれた力強い表現力(特に馬の表現)や戦闘表現について検証。
<セクション2:「アンギアーリの戦い」のバロック時代への遺産>
レオナルドの残した戦闘表現が、イタリアやフランスのバロック美術にもたらした影響について考察。

終章 レオナルドを求めて
―ここからはじまる、失われた傑作追求の第一歩「タヴォラ・ドーリア」公開の経緯、これまでの調査研究の状況、保存修復や科学的調査の現状が紹介されます。3D立体復元彫刻も展示されます。

特設展示 天才ダ・ヴィンチのひみつ
大人からこどもまで幅広い年齢層向けにダ・ヴィンチの人間性を知ってもらうコーナーとして、素描・手稿の複製や科学・飛行技術等さまざまな分野のメモ書きを立体化した模型資料、モナリザ等の複製パネルが展示されます。

関連イベント

◆講演会(共催:広島県立美術館友の会)
日時 10月1日(日)13:00~15:00(開場13:00)
講師 越川 倫明さん(東京藝術大学教授)
演題 「レオナルド・ダ・ヴィンチと≪タヴォラ・ドーリア≫(仮題)」
会場 地階講堂
定員 200名(先着順)
※聴講無料。申込不要。

◆ギャラリートーク
日時 9月8日(金)、9月22日(金) 各18:00~
講師 広島県立美術館 学芸員
会場 3階企画展示室
※入館券が必要です。直接会場にお集まりください。

◆スライド・トーク
日時 9月8日(金)、9月22日(金)、10月6日(金)、10月20日(金) 各11:00~
講師 広島県立美術館 学芸員
会場 地階講堂
定員 200名(先着順)
※聴講無料。申込不要。

◆ウェブレポーター大募集
日時 9月8日(金) 17:00~18:30
受付場所 3階ロビー
実施場所 3階企画展示室内
対象 ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどのSNSにて情報発信をされている一般の方
(参加者は、本展にご招待)

縮景園連携

◆ワンコイン縮景園 本展入館券のご提示により、100円で縮景園にご入園いただけます。
◆縮景園共通券 一般 1,400円/高・大学生 1,000円/小・中学生 700円

レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
~日本初公開「タヴォラドーリア」の謎~


会期 2017年9月5日(火)~10月22日(日) 会期中無休
会場 広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
開館時間 9:00~17:00
※金曜日は20:00まで、入館は閉館30分前まで
※9月5日(火)は10:00開場
料金 一般 1,300円(1,100円)/高・大学生 900円(700円)/小・中学生 600円(400円)
※( )内は前売・20名以上の団体料金

・学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いします。
・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。
お問い合わせ 広島県立美術館 082-221-6246
広島県立美術館ホームページ

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